ギリシャへ観光しよう

ギリシャへ観光しよう

やっぱり人気、ギリシャ旅行

‘ギリシャ’と聞かされてどんなイメージが沸くだろうか。筆者としてはやはりギリシャ神話だと考えている、そう思っている人は多いはず。ならばそれ以外で他にないかといわれたら、真っ先に出てくるとしたら、日本にはない文化や建造物が建て並んでいる独特の観光スポットが目白押しだと考えている人も少なくないだろう。実際、ギリシャへの観光は生涯一度はしてみたいと考えている人もいると思う、筆者も学生時代の友人でギリシャにて幼少期を過ごしていたという、ちょっとしたブルジョア帰国子女がいたものだ。

ギリシャといえばやはり有史から続く歴史が人類としてみれば最古といえるほど、積み重ねられた人の歴史の雄大さを物語っている。経済大国となっているアメリカについては、人が始めてその歴史舞台に持ち上げてからまだ500年程度の時間しか経過していない。対してギリシャを含めた西欧諸国はどんなに少なく見積もっても2000年以上の時間、人が確かにそこで暮らしていたことが証明されている。だからこそなのだろう、日本人にとっても決して他人事ではない、誰もが一度は義務教育の過程において学ぶべきカリキュラムに含まれている世界史だ。例え当時の状況を垣間見れずとも、ギリシャでその制を全うした人々の生き様が刻み込まれている大地に降り立ってみたいと思うのは、憧れそのものだ。

こうして方便だけを取り繕えば観光願望は増すばかりかもしれないが、訪れようとしているギリシャの現状を考えると、のんびり観光などしてていいのだろうかと悩んでしまう。それもそうだ、ギリシャはいまだ続く国内経済の不安定により非常に苦しい財政状況となっているからだ。ここ数年火中に揺れ続けているギリシャだが、最近になってようやく観光客がまた世界各国から訪れるようになり、観光によって経済循環にも大きく左右するなど、微々足るものだが少しずつ好転の兆しを見せ始めている。だが予断を許さない事態はいまだ継続しているため、観光する側としても安穏とする時間ばかりではいられないかもしれない。

観光状況

ギリシャがいまだ危機的状況を脱することができていない国内状況が発覚したのはいまから5年ほど前のことだ、日本もギリシャの経済が破綻する状況に追い込まれたことで、その影響を蒙ることになったが、直接的な被害を受けていないため多くの人からはそんなこともあったなと、記憶の片隅に追いやられてしまっているケースが多いだろう。無論忘れてはならないことだが、さすがに日本から何千万キロと離れた土地の経済状況まで把握するというのは、よほどギリシャに関係のある仕事、もしくはメディア関係の仕事をしているなどしていなければそこまで深く関与することもない。

だが詳細まで把握していなくても、ギリシャ全体が瀕死といわんばかりの状態に追い込まれている情報だけは世界中に駆け巡り、当時ギリシャへ観光などという話ではなかった。ギリシャとしても観光客が訪れない事態は由々しき問題だったが、現実はそういった思惑からは遠ざかって最悪のケースばかりを招き寄せることとなる。

経済ショックが起こったのは2009年のことだが、潤沢だったとは言い切れないものの、それでも世界的に人気の旅行先だったはずのギリシャが観光面でも痛恨の打撃を受けたことだけは確実に言える。

年度 観光客前年度比較 観光収入前年度比較
2007年 8%上昇 -1%下降
2008年 -1%下降 3%上昇
2009年 -6%下降 -11%下降
2010年 1%未満上昇 -8%下降

上記に記した数字を見てもらいたい、これは2007年度から2010年度までのギリシャへと観光した外国人の推移と、それに伴う観光収入をパーセンテージ表記で示したものだが、金融危機が訪れる前年から兆候は徐々に見られていたようだ。

2007年・2008年については前年度と比べればそこまで極端な成長こそないものの、名だたる観光名所を兼ね備えているギリシャへ訪れる年間観光客とそれに伴う収入はまだまだ好調だった。そしてそんな状況は真っ逆さまに暗転して、どん底へと追いやられることになる。

それまで隠し続けていた金曜問題が表面化したことで、2009年において観光客と観光収入は激減してしまう。それによって国民のほとんどが生活苦へと追い込まれることになってしまった。特に2009年と2010年の観光収入はもはや手の施しようがないほど下落に下落を続けてしまい、2年でおよそこれまでの収入よりも約20%前後も低下するまでになってしまう。観光収入も国としてはもちろん、地元住民においては人が集まることで活気が得られて、地域にも経済活性の機会が設けられるが、この時期は一番の修羅場だったこともあってそのような安穏とした事は一切考えられない状況だった。

ギリシャに行きたいけど、この状況で行ったら何があるか分からないと不安に思う人もいただろう、観光をしない理由はギリシャ国内の状況が芳しくない部分もあって多くの人がギリシャへの観光を見直す人も大勢見られた。

取り戻しつつある観光業

そんなギリシャにとってここ2年ほどの間で観光だけに関して言えば、失われていた観光客の推移も上昇の兆しを見せている。刑期となったのは金融危機に見舞われてから3年後、2012年にギリシャを訪れた外国人と2013年に訪れた外国人の数だけでも、漸く本調子になり始めているといえるほど、訪れる人々の数は回復傾向へと誘致されていた。具体的に数字にしてみると、

・2012年観光客総数:約1,552万人

・2013年観光客総数:約1,791万人

このようになっている。2012年でも観光客が1,500万人以上訪れているというのもそうだが、翌年にはそれよりもさらに240万人追加されるように増えた観光客には、ギリシャとしても安堵したことだろう。経済危機になったといったところで、国を簡単に捨てられるような話ではない。今日も努力的義務を精一杯続けているギリシャとしては、今後もその数を増やしていって少しでも経済を安定させたいという狙いもあるはず。

そう思えばあえてその意図に乗っかって観光に貢献する、というのも悪い話ではない。